彼は僕のヒーローだった。

ピンクとグレー読了


わたしの場合基本的に移動時間が読書時間で、それも寝ない時だけなんですけど最後に近づくにつれていつも必ず寝る乗物の中で一睡もせずに読みました。それほど引き込まれたし、りばちゃんとごっちが魅力的な人間だった。人目があることも気にしてられないくらい泣いた。読んでよかったって心から思ったし、何度も読んで大切にしたい本だとおもった。


本も映画も大好きだけれど、その感想や見た読んだという記録はInstagramにそっと書き込んだだけだったけれどこれはどうしてもInstagramより長い文章で書きたかったからここに。読んでから少し時間が経つけれど我慢出来なかったので書かせてください。映画化されるという話を聞いてから読んだけど、もっともっと早く出会いたかった作品。アイドルの、NEWSの加藤さんが書いたものではなく小説家の加藤シゲアキが書いた作品として。たくさん本は読んできたけれど、こんなに深く重く心を抉ったような感じがしたのは初めてかもしれない。ズシンとくるものがあって、読み進めるのに休憩が必要だった。ひとつひとつの言葉を噛み砕いて理解していくのに時間必要だった。たくさんの疑問にぶつかって、いっぱい考えた。わたしの感覚だけでは感じ取れずに落としてしまったものもたくさんあるとおもうから、だからまた読みたい、何度でも。



わたしの大好きなひとたちが、大好きな世界が、どうか狂わないように、そう願わずにはいられない。


君がみた世界に果てはなく、これこそが楽園だ。絶望的に素晴らしいこの世界の真ん中に僕は君と共にある。(ピンクとグレー)